2022年6月18日,新世代アジア史研究会
邱士杰[1]
初めて劉進慶先生に会ったのが2002年7月であった。その後、ずっと台湾の社会運動に従事しながら、林書揚先生、陳明忠先生、及び作家・陳映真先生といった社会運動家の指導の下で学んできたから、彼らがよく知っていた劉進慶先生と会って同氏の著作を読むようになった。2004年、陳映真先生は、劉先生が台湾に帰って定住した後、同氏の原稿の整理を手伝ってあげたらどうかと私に提案した。しかし、2005年、劉先生が突然に辞世した。2015年、長期にわたって旅日華僑左翼運動に従事した林啓洋(別名王啓洋)先生から、『劉進慶文選』の編集の委託をいただいた。それをきっかけに、劉先生の原稿を整理する機会をいただき、同氏の「レジスタンス」も「学問」もある人生を認識し始めた。「レジスタンス」とは、劉先生は民主主義を追求したり威圧に反抗したりして、華僑左翼運動に従事したことを指す。「学問」とは、自らの「レジスタンス」を支えるために発展してきた戦後台湾経済論を指す。

今日の報告は、「劉進慶のレジスタンス」、「劉進慶の学問」、「『戦後台湾経済分析』への反省とその発展」と3つの部分に分けられる。
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